Qlik Senseでの地図(MAP)の作成
目次
はじめに
今回はQlik Senseで地図のチャートを作成する手順をご紹介します。Qlik Senseでは様々な表現のレイヤーを複数組み合わせて地図チャートを作成することができます。
準備
事前のQlik Sense Desktop導入とアプリ作成
このエントリでは、「10分で試すQLIK SENSEでデータ分析」の手順に従ってQlik Senseのセットアップとアプリの作成(「売上分析」アプリ)が完了していることを前提に、作成済みのアプリに地図のチャートを追加する形で作業を進めます。もし作業をまだ実施されていなければ、以下のリンク先の手順に従って作業を実施して下さい。
サンプルファイルのダウンロード
このエントリでは、「都道府県マスタ.csv」という地図情報を含んだファイルを追加で利用します。以下のリンクからZIPファイルをダウンロードし、任意のフォルダに展開して下さい。
作成できる地図の種類
Qlik Senseでは、以下のような複数レイヤーを重ね合わせて地図のチャートを作成することができます。この記事ではエリアレイヤーとポイントレイヤーを取り上げて、これらの複数レイヤー重ね合わせた地図チャートを作成します。
- ポイントレイヤー
- エリアレイヤー
- ラインレイヤー
- 密度レイヤー
- チャートレイヤー
- 背景レイヤー
データの取り込み
では、まずポイントマップの作成を行いたいと思います。既に作成済みの「売上分析」のアプリを開いてください。ダウンロードした「都道府県マスタ.csv」をQlik Senseの画面上にドラッグ&ドロップします。
データのプレビューでデータに都道府県の名前、県庁所在地、県庁所在地の緯度経度などが含まれていることが確認できます。[データの追加]をクリックします。
[すべてをプレビュー]をクリックし、そのまま[すべてを適用]をクリックすると「都道府県コード」をキーとして追加したデータが「売上明細」と関連付けられます。[データのロード]をクリックします。
データが正常にロードされたことを確認し、「シートを編集する」をクリックします。
エリアレイヤーの追加
右上の「新しいシート」ボタンを選択して「シートの新規作成」をクリックし、新しく作成されたシートをクリックしてシートを開きます。
左側の[チャート]メニューから[マップ]をシート上にドラッグ&ドロップして追加し、サイズを調整して全シートのサイズに拡大します。
右側のプロパティパネルから[レイヤー]タブを開き、[レイヤーの追加]をクリックします。
エリアレイヤーを選択します。
[データ]タブ上で軸に「都道府県」を追加します。
[色]タブを選択し、[メジャー別]を選択して[メジャーの選択]で「販売価格」>「Sum([販売価格])」を選択します。
以下の様に、販売価格の大きさがエリアの色の濃淡で表現されたエリアレイヤーが地図に追加されました。
上部の[都道府県 エリアレイヤー]をクリックしてレイヤーの追加画面に戻ります。
ポイントレイヤーの追加
[レイヤーの追加]をクリックします。
ポイントレイヤーを選択します。
[データ]タブ上で軸に「Longitute_Latitude」を追加します
[サイズと図形]タブを選択し、[メジャーの単位]で「販売価格」>「Sum([販売価格])」を選択します。
以下の様に販売価格の大きさがポイントの大きさで表示されるポイントレイヤーが追加されました。