Wiley は Qlik によって、書誌データをインデキシングして分析しています。

筆者:Mark Bilotta 本ブログは「Customer Spotlight: Finding New Insights on Every Page」の翻訳です。

中学生のころ、図書館学の授業を受けたことがあります。雑誌、ニュースレター、学術刊行物などを正しく引用する方法を学び、高校でレポートを作成する際に活かせるようになります。 当時の私たちには、Netscape Navigator と Windows 98 のライブラリ ソフトウェア、そして夢だけがありました。 授業時間のほとんどが、図書館の検索エンジンで正確なソースを探し当て、該当する情報を抜き出して APA スタイルで引用する方法に費やされ、課題を早く終えたときの、マインスイーパーが楽しみでした。 文献の引用方法の学習に費やした時間のおかげで、Wiley のストーリーが一層興味深く感じられます。 1807 年に小さな印刷所として創設された Wiley は、今日、年商数百万ドルの世界的な出版社に成長しています。 同社は、一般向けの 『フォー・ダミーズ』シリーズで有名ですが、同シリーズは、1,600 タイトルを超え、発行部数 2 億部を超えるベストセラーです。 一方、Wiley は 200 年以上にわたり、450 名以上のノーベル賞受賞者の著作を書籍や雑誌で出版しています。

このような数々の栄誉に輝く同社にも、加速する大量データの波が押し寄せ、2010 年には抜本的な見直しが必要になりました。データおよびアナリティクス担当副社長の David Hogben 氏と、リサーチおよびアナリティクス担当副社長の David Nygren 氏は、当時使用していた旧式のソフトウェア スイート、 Cognos 10 よりもデータを有効活用できるシステムを求めていました。

「Cognos 10 の機能は、当社の経営陣のニーズと大きくかけ離れていました。 レポートは専門的で難解なうえ、ダッシュボードを作成する機能がありませんでした。 そのため、レポートに表示されている以上の情報を読み取ることができなかったのです。

2010 年からツールの調査を開始し、Tableau と Qlik に候補を絞り込み、 最終的に Qlik のインメモリ テクノロジーが当社にとって最適だと判断しました。 選定にあたっては、品質を維持しながら、数百万行のデータを迅速に分析できたことが決め手となりました。」 – David Hogben 氏 Qlik を初めて導入したのは 2011 年のことです。ユーザー数は、導入時は 50 人でしたが、全社に浸透して 2016 年には 1,000 人を超えています。 Wiley ではまず、販売とマーケティングを中心にアプリを構築しました。 最初に社内で好評を博したアプリの 1 つが、Sales ダッシュボードです。このアプリでは、静的な Salesforce データが視覚的な測定手段として提供されました。

「以前は、レポートを個別に作成し、それぞれに 15 分をかけていました。 データ アナリティクス チームのメンバーが、レポートをさらに掘り下げて探索することはほとんどありませんでした。 Qlik を使用し始めてからは、思いつくままに快適な速度でデータディスカバリーを行えるようになりました。 データをインメモリで処理できるため、”掘り下げによる探索” が可能になったからです。 今では 1 つのレポート作成に 15 分間待つ必要はありません。アナリストは変化をすぐに画面上で確認できます。 瞬時にアクセスして洞察を得られる Qlik は、きわめて魅力的なソリューションです。」 – David Hogben 氏

新しいダッシュボードによって、販売担当者は初めて現場でパイプライン データにアクセスできるようになりました。 フォローアップして成約にこぎつけた率を確認できるようになり、 全体で成約率を向上させることで、それまでに失われていた 800 万ドルの収益が確保されました。 このような知見から、北米の販売チームは大いに学ぶところがありました。

ダッシュボードは Wiley に成功をもたらしましたが、2 人の David はいずれもそこで歩みを止めるつもりはありませんでした。 2 人は Qlik Sense が 2014 年 7 月に提供を開始されるのを知り、これを使用すれば社外ユーザー向けのダッシュボードを作成できるのではないかと考えたのです。 それが Society ダッシュボード開発の発端でした。これについて、 学術団体戦略およびマーケティング担当副社長、Bill Deluise 氏は次のように述べています。

「現在、当社の Society ダッシュボードでは、記事別のアクセス利用データを測定しています。担当の編集長は、このデータから記事や話題のトレンドに関する洞察を得られます。 学術団体の首脳陣が、これらのトレンドを詳細にモニタリングして、経時的なピークや変動に基づいて今後の予算を編成できるように、財務業績データも測定しています。」 – Bill Deluise 氏

Society ダッシュボードは現在ベータ版ですが、正式版では、数百の学術団体のために出版雑誌のデータを分析し、エクストラネット経由で数千人のユーザーに定期的に情報を発信します。 このダッシュボードと詳細な (個別の引用や使用に至るまでの) 書誌データは、比類のない高度な透明性を刊行物の発行者に提供します。 実際、これはエクストラネット経由でアクセスできる世界初の Qlik Sense アプリであり、 Wiley の名声をさらに高めるものです。

「かつてはほとんどすべての分析がスプレッドシートで行われていました。また学術団体のクライアントに提供していた情報は、具体的な行動に役立つものではありませんでした。 Society ダッシュボードの開発により、ユーザーはデータに迅速にアクセスして、新しい質問を次々と探索できるようになります。 Society ダッシュボードは、社内での Sales ダッシュボードの成功を踏まえ、新しいデータセットを適用して外部ユーザー向けに提供します。 これは Wiley の長年の夢だったのです。」 – David Hogben 氏