誰もが抱く疑問は、自律型テクノロジーは人間の職業を奪うのか、それとも私たちの人生を豊かにするのか、ということです。

ブログ著者:Adam Mayer  本ブログは Who Goes There? Autonomous Friend or Foe?の翻訳になります。

現在のところ、労働者 1,000 人あたりのロボット台数は 1.75 台ですが、2025 年までに人口 1,000 人あたりのロボット台数が 5.25 台になると予測する経済学者もいます。

イギリスのミュージシャン、Gary Numan (ゲイリー・ニューマン) 氏が 1979 年に「Cars」という楽曲を発表した時、同氏は自動運転車やロボットのことを考えていませんでしたが、アメリカの作家、Isaac Asimov (アイザック・アシモフ) 氏は 1950 年代に確かにこれらの概念を想定していました。筆者は「Lost in Space」の Robby から、スターウォーズの R2-D2 (最近ではスターウォーズの BB-8) まで、ロボットが生活の中にあるという考えと共に育ちました。ロボットが本、テレビ、映画のスクリーンから移行して職場や家庭でも日常生活で現実のものとなるのを目にしてきました。自律型マシンおよび AI と同じ次元で、多くの人はスカイネットのターミネーターを想定する傾向があります。それが人類を破壊するものであるのか、少なくとも人間の仕事を奪うものであるのか、という点で多くの議論があることは確かです。

自律型デバイスの分野は、チャットボットから自動運転車までさまざまです。自律型の定義(英語)は、それ自体を扱う法令と独立して行動する自由、または人間が直接制御することなく操作できるデバイスであるということです。ここでは、ハードボットとソフトボットにわけて考えていきましょう。

まず、チャットボットです。これは、Microsoft 社の「Clippy」を最新型にしたようなものですが、皆さんは覚えていますか。1990 年代後半、Clippy の役割は文書の作成を容易にすることでしたが、皮肉なことにほとんどの人にとっては逆効果になりました。幸いにも事態は変化し、最新型チャットボットの時代が訪れています。チャットボットを正しく使用すれば、ユーザーエクスペリエンスを拡張して(英語)「私の探し物はどこですか」といった質問に素早く回答できるようになります。また、自動化によって組織がさまざまなプロセスを合理化し、人間のコールオペレーターがより複雑な問い合わせに対応することもできます。

次は物理的なボットに話を代えます。工場において、反復作業を自動化するマシンはここ数十年の間に一般的になりましたが、最近はインテリジェントなロボットの暴動が日常で見られるようになっています。宅配先まで商品を運ぶための競争が、最後の数キロメートルでドローンと宅配ロボットとの間で起きています。Marble 社、Dispatch 社、Starship 社などのスタートアップ企業は、配達プロセスの自動化を目指して小売業や食品ベンダーと協業しています。Knightscope 社によってロボコップさえ現実味を帯びてきました。これらのボットはコストを削減し、24時間年中無休で作業できますが、人間の作業者と共存するように設計されています。たとえば、ボットは地元のルートで商品を配達し、人間はより遠方への配達を行うように役割を分担しています。実際、米国の西海岸エリアではあまりにも多くの宅配ロボットが歩道を移動しているために、全面的にその使用を禁止しようとする動き(英語)さえあります。

Gartner の予測(英語)によると、話題になっている自動運転車は、わずか 2年という短期間に 2億 5,000万台のコネクテッドカーが路上を走るようになり、その市場全体は 2035年までに 9,000億米ドルを上回る規模に達すると予測(英語)しています。1台の車で年間 1エクサバイト(英語)のデータが生成され、車内外のあらゆる事象を測定するセンサーを搭載しており、型圧からスクリーン洗浄、SOS ビーコンまでエンジン警告灯を凌駕して車を効率的に維持します。

最近、ある消防士から交通事故での興味深い救出劇を聞きました。事故の衝撃を検知した車が自動的に緊急サービスに電話して事故の発生時刻と場所を通知したおかげで意識を失ったドライバーを救出することができ、車両自体は道路から離れた場所に自動的に移動していたという話でした。このような自動通報の機能が開発される以前は事故が発見されて通報されるまでにある程度の時間を要します。さらに、肺塞栓症を発症したドライバーをテスラ社の車が病院まで搬送した事例(英語)もあります。

これは多くの事例のごく一部に過ぎません。自動運転車の導入に追いつくため、道路交通と救急のモデルに変化が迫られ、所有権に関連する問題が浮上します。歩道を移動するロボット(英語)などの事例に対処するには新たな法律が求められます。

Gary Numan (ゲイリー・ニューマン)氏も「Are Friends Electric?」(友人は電気仕掛けですか) と歌っていますが、ロボットは確かに敵ではなく味方だと思います。ここまで挙げた事例は膨大なデータを生成しますが、時間やお金の節約、生命の救済にかかわらず、望ましい方法に利用することができます。データが産業の新たな活力源になる場合、データを理解し、データから価値を引き出して意義のある意思決定ができれば、利益を生み出すことができます。「アナリティクス経済にようこそ」と申し上げたいと思います。