優れたデータジャーナリズムアプリを作成するための簡単なヒントをご紹介します。

筆者:Michael Anthony 本ブログは「Six Tips for Data Journalism」の翻訳です。

Qlik Sense によって簡単になった作業の 1 つに、マッシュアップの作成があります。 Qlik Sense と Web 技術を使用することで、単なるデスクトップ上のファイルの形式ではなく、魅力的で好奇心を刺激するマッシュアップ・アプリケーションを作成して Web サイトに埋め込むことができます。 このようなマッシュアップの用途の 1 つに、データジャーナリズムがあります。

以前のブログにて、データジャーナリズムについて少し書いたことがありますが、 データジャーナリズムとは、データを使ってストーリーを伝えることを指します。 チャートはストーリーを補強します。しかし、主役ではありません。 主役はストーリーです。伝えようとするストーリーが重要です。これは従来のアプリ設計から大きく変化した点です。従来のアプリ設計では、チャートは、フィルター、データ、テーブルなどの要素と並ぶ中心的存在でした。 従来の BI アプリケーションでは、中心となる情報をユーザーが選択し、チャートを操作してその情報にたどり着いていました。これは、いわばユーザーが自分で冒険小説を書いているようなものでした。 データジャーナリズムは、これとは異なり、ストーリーの流れに沿ってユーザーを誘導します。 データジャーナリズムの好例は、ニューヨークタイムズの『FiveThirtyEight』や『Uphot』に多く見られます。

このような意図で、データジャーナリズム指向の強いコンテンツを作成しようとする場合には、いくつか注意すべき事項があります。

 ●レイアウト:

Web コンテンツ全般に言えることですが、インフォグラフィックやデータ中心の記事では、コンテンツを縦方向に並べるのが一般的なレイアウトです。 ユーザーはページを下にスクロールしながら読み進めるため、それに応じて必要なチャートを配置します。

 ●内容:

強力な説得力を持つチャートを 1 つだけ提示する場合も、複数のチャートを使用する場合も、重要なのは、一度に 1 つのメッセージのみを伝えることです。ユーザーがデータに目を奪われて本筋を見失わないように注意してください。

 ●ユーザー操作:

チャートは従来のアプリとまったく同じように操作できます。しかし、1 つ大きな違いは、ユーザーが操作を行わなくても、すべての重要情報が表示されている必要がある点です。

チャートに不慣れなユーザーでも、ページを下にスクロールするだけで、重要なデータが明確にわかるように提示してください。ユーザー操作によって初めてデータが表示されるような方法は避ける必要があります。

たとえば、 ツールチップ (吹き出し)は追加情報を表示するための優れた方法ですが、チャートの値を表示するのには向いていません。 ほとんどのユーザーは、時間を割いてチャートを操作しようとはしません (これについては、ニューヨークタイムズのグラフィックエディターである Gregor Aisch 氏がこの秀逸な記事で論じています)。

 ●中心となる情報:

すべての手順や説明は、中心となる情報のそばに配置してください。 このことは、従来のアプリでも同様です。 たとえば、特定のチャートを読み取るために特別な注意が必要な場合は、対象のチャートのすぐ横に説明を配置します。 ユーザーは、ページに記載されていることを隅々まで読むとは限りません。

 ●モバイル:

このコンテンツをオンラインで公開する場合、モバイルデバイスで表示される可能性が非常に高くなります。 コンテンツを構築する際には、デバイスのサイズに応じて、コンテンツのサイズが動的に調整される方法 (Bootstrap など) の利用を検討してください。

 ●シンプルさを保つ:

どのような場合も、常にシンプルさを保ってください。 このことは従来型のアプリ設計でも同じですが、特にデータジャーナリズムでは重要です。 データジャーナリズムでは、チャートは (多くの場合) 脇役であって、ストーリの主役ではありません。 チャートをシンプルに保ち、あくまで物語全体の引き立て役として使ってください。