常に高い情報密度のアプリか、非常に情報密度の低いアプリを作ることを選ぶとしたら?

筆者:Michael Anthony 本ブログは「Information Density」の翻訳です。

私が仕事で使っているノートパソコンの解像度は 2880 x 1800 です。 私は 5,184,000 ピクセル相当の潜在的な情報を利用できるということです。このピクセル数の多くは、オペレーティング システムのユーザーインターフェースの諸要素を視覚化するために、グループになって機能しています。 あなたが今これをお読みになっている間も、ピクセルの多くはブラウザ・ウィンドウとこのページのコンテンツを表示しています。 いかなる瞬間も、画面は、情報を表示する領域とその情報周辺の使用されていない領域 (ホワイト スペース) に分けることができます。

“Information Density = 情報密度” とは、特定の空間にある情報の量です。 Jakob Nielsen 氏によれば最近Webサイトで、画面のサイズは大きくなる一方で、情報密度は減少しているとコメント(詳細はこちら)しました。 私たちが利用できる領域は増えたものの、現在のミニマル・デザインのトレンドから、ページに載せる情報は少なくなっています。 BI は必ずしも Web サイトが行っているような大きな写真、オーバーレイ表示とポップアップ レイヤーなど、これらのデザイン・トレンドに従う必要はありませんが、情報密度は間違いなくWeb 上にあるものと同様に重要です。

私たちはユーザーがタスクを完了する能力を最大化しつつ、情報密度を最大化したいと考えています。 時には 1 つのページでたった 1 つの情報密度の濃いチャートで十分な場合もあれば、多数のチャートやオブジェクトが必要になる場合もあるでしょう。 情報があふれかえるのを避けつつ、ユーザーがページを最大限活用できるよう支援するためには、情報とホワイト スペースの適切なバランスを見出すことが重要です。

経験豊富なユーザーの多くは、より良いエクスペリエンスを得るために高い情報密度のものを見つけることでしょう。その方がより多くの情報が得られ、コントロールができるからです。 一方で初心者のユーザーは、よりシンプルな UI の方が取っつきやすいことに気付くことでしょう。

たとえば、飛行機のコックピットと車のダッシュボードの情報量を比較してみてください。 飛行機のパイロットが持つ高度なスキルや、飛行機を飛ばすのに必要な制御の量を合わせれば、コックピットには非常に高い情報密度が必要になります。 この情報密度の高さから、経験のないユーザーは、飛行機のコックピットを見ると圧倒されます。

一方、車のダッシュボードは要約した情報のみを提供しています。大半のドライバーは車について知識が豊富なわけではなく、一般的に運転するための基本的なことを知っていれば良いからです。 このレベルの情報密度は大変低く、現実の問題を解決するにはとうてい十分ではありません。 たとえば、 エンジン警光灯は問題が起きたときのみ警告を発しますが、それ以上の情報はほとんど提示しません。

Web サイトや自動車の様に、BI アプリケーションは、対象とするオーディエンスに適切な情報量を提供する必要があります。 熟練したアナリストは、多数のチャート、フィルター、テーブルなど、より高い情報密度を求めることでしょう。一時的なユーザーはいくつかの基本的な KPI やチャートで物事の概要を提供するダッシュボード・アプリを求めることでしょう。 非常にシンプルに見せつつ完全なコントロールを提供するという、この 2 つの組み合わせの試みは、一般的にはプログレッシブ・ディスクロージャー (段階的開示) とドロップダウン メニューやツール バー内の高度な機能への移行に依存します。 Edward Tufte 氏はタスク・メニュー バーに批判的です。なぜなら、これが情報を隠し、全体的な情報密度を下げているからです。

究極の選択で、非常に高い情報密度のアプリか、非常に情報密度の低いアプリを作ることを選ぶとしたら、私は高すぎるほうを選ぶでしょう。 ユーザーには、足りないよりも、より多くの量のコンテキストやコントロールを提供するほうがいいと思います。 オーディエンスを軽視しないこと。時間をかけて、私たちは皆、十分な情報密度のないアプリからインサイトを得ようとするのではなく、情報密度の高いアプリをナビゲートし使うことを学ぶのです。