色はチャートに情報を追加する優れた手段ですが、使用にはコツが必要です。

筆者:Patrik Lundblad 本ブログは「Data Visualization Foundations : Color」の翻訳です。

以前このブログで、位置、長さ、面積、体積、そしてもちろん色を使用したデータの視覚的なコード化についてお話ししました。 多くの場合、色はチャートに追加の意味をコード化する効果的な方法ですが、色を使用する自体が目的なのではありません。 カラフルでないダッシュボードは魅力に欠けると思われがちです。 しかし役に立つダッシュボードであるために本当に重要なのは、複数のユーザーが意味を理解できるように、情報を効果的に表示することです。

色については、多くのことを説明できますが、ここではシンプルに デザインのための色使いとビジュアライゼーションのための色使いの 2 つの大きなカテゴリに絞って説明します。

デザインのための色使い

データ ビジュアライゼーションのデザインにおける 1 つのベスト プラクティスは、単色使いをほとんどのチャートの標準とすることです。 Qlik Sense にはこの標準が組み込まれています。ビジュアライゼーションを作成する最初の手順で、レイアウトの一部として利用できるのでお気づきの方もいらっしゃるでしょう。

逆に複数色の使用が適切なのはどのような場合でしょうか。 それは複数の異なるグループを区別する場合です。 下に示す KPI ダッシュボードには複数のチャートが作成されていますが、3 つの異なる KPI を示しています。 これらのチャートでは、凡例を言葉ではなく色で表して、各チャートで使用されている KPI を示しています。 このようにチャートの配色を変えるだけで、KPI の名前を繰り返し記載する必要がなくなります。

ビジュアライゼーションのための色使い

個々のビジュアライゼーションに関するベスト プラクティスを考慮に入れると、色使いはさらに複雑になります。 3 つの主要なデータのタイプ(Nominal : 名義尺度データ、Ordinal : 順序尺度データ、Interval/Ratio:間隔尺度 / 比例尺度データ)を例に取り、適切な色の組み合わせを考えてみましょう。

 

間隔尺度、比例尺度のデータで色を使用する場合は、単色の段階的なグラデーションが最良の方法です。 数値をマッピングする場合、数値の差は同じ色の濃さを変えて表示するのが最良の方法です。 逆に、データに含まれている値がしきい値を超えているかどうかを強調する場合は、超えている例と超えていない例に異なる色を使用します。さらにしきい値に近いか遠いかを 2 つの濃淡のグラデーションで表現できます。これにより、データの分岐点が設定され、すべてのデータ点がその分岐点の上と下に振り分けられます。以下の図の色使いをご参照ください。

順序尺度データの場合、データ点の間の距離は不明です。 そのことを念頭に置いて、ここでもグラデーションスケールを使用して、データの順序を示すのが最良の方法です。 ただし、この場合、データ点の間の距離が不明なため、段階的なグラデーションは使用しません。 

最後に、名義尺度データの場合は、 値のセットごとに色分けするのが、読者に最もわかりやすい方法です。 たとえば、棒グラフを使用してさまざまな製品の売上高を表す場合、下図のように、色分けによって製品が属するカテゴリを示すことができます。 カテゴリ間に重要度の差はありませんが、すべてのカテゴリが明確に示されます。 この方法で複数の色を使用する場合、チャートの大きさにもよりますが、値のセットは多くても 10~20 種類に抑えてください。 色数が多過ぎると、チャートが万国旗のようになってしまいます。 

様々な色使いを試してみたい場合、 データ マップで色使いを試し、さまざまな配色を選択できる便利な Web サイト ( http://colorbrewer2.org/) を使用できます。 色に関しては、これ以外にも数多くのベスト プラクティスがあり、このブログでこれからも少しずつご紹介していく予定です。差し当たっては、作成したチャートがこのようになっていたら、どうかもう一度やり直してください。