AIと対話型分析のトレンド

調査会社ガートナーのマジッククアドラントによると「2020年までに、50%以上の分析問い合わせは検索や自然言語、声によって行われる。そして、それらの分析問い合わせを基に見たい分析結果が自動的に生成されるようになる。」と予想しています。つまり、PCを立ち上げてBIなどの分析ツールにアクセスして分析をするのではなく、手元のスマートフォンでSiriやGoogleアシスタントに「昨日の東京支店の売上は?」「今年の商品ごとの売上推移は?」「利益率の悪い商品カテゴリは?」といった質問を投げることでAIが集計結果を返してくれます。よって、移動中や顧客商談前の待ち時間などいつどこにいても知りたいデータにアクセスできるようになります。

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出典: Gartner Magic Quadrant for Analytics and Business Intelligence 2019

 

Qlik Insight Botによる対話型分析

Qlikではこうしたトレンドを踏まえ、自然言語を使った対話型分析「Qlik Insight Bot」を提供開始しました。Qlik Insight Botは前述の自然言語処理をはじめとする技術を応用し、対話型のデータ分析を可能としています。Qlik Insight Botに「昨日の東京支店の売上は?」と問いかけることでInsight BotがQlik Senseの該当する分析アプリにアクセスし「昨日の東京支店の売上は○○万円です。」といった集計結果を返信します。さらに、Insight Botが分析文脈を考慮して「昨年同時期の数値」「昨月対比」といった選択肢を提案しますので、思考を途切れさせることなく連続的に分析を進めることが可能です。また、問い合わせは手入力だけでなく音声入力にも対応しており、スマートフォンに話しかけることで分析指示を出すことも可能です。

「qlik insight bot」の画像検索結果

 

チャットツール、コラボレーションツールとの連携

また、Qlik Insight BotはSlackやMicrosoft Teamsといったチャット・コラボレーションツールとの連携も可能となっております。Slackの画面上でチームメンバーとチャットをしながら知りたいデータをInsight Botで確認するといった使い方ができます。

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※Slackでの利用イメージ

 

対話型分析とビジュアルアナリティクスの連携

得られた分析結果からさらに詳細な分析をしたい場合には、Insight BotからQlik Sense上の関連するチャートにストレスなくアクセスすることが可能です。用途のレベルに合わせて対話型分析(Insight Bot)とビジュアルアナリティクス(Qlik Sense)を行き来することで分析業務の柔軟性が広がります。

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まとめ

今回は対話型分析のトレンドとQlik Insight Botのご紹介をさせていただきました。コンピューターの計算能力が飛躍的に向上したことにより、以前は難しかった大量のデータ(ビッグデータ)を計算することが現実的となりました。こうした背景から、大量のデータと計算リソースを必要とするDeep Learningのような機械学習アルゴリズムで構築したモデルが、実際のビジネスで使われるようになりました。現在のAIトレンドにはこのような背景があります。

機械学習をバックボーンにもつ技術のなかでもその実用性の高さ故に注目されているのが、人間の言葉を解析・処理するアルゴリズム(自然言語処理)であり、これを応用したチャットボットは手入力に代わる新たな対話型入力インターフェースとして期待されています。例えば製造業・インフラなどにおける点検・検査業務において、作業者は検査対象を手で触りながら、あるいは装置を手で操作しながら異常がないか確認し、同時に「○○(検査対象名)に汚損あり」などと発声することで自動的に「○○(検査対象名)」「汚損」「あり」といった単語をAIが解析し記録媒体に記録します。これまで、装置を触った後に紙やタブレットデバイスを取り出し手書き・手入力をするといった一連の手間が解消され、点検業務の効率化に繋がります。データ活用の現場においてもこの対話型インターフェースの技術は大変注目されており、Qlik Insight Botはそのようなニーズに対応する製品となっています。

Qlikは「データの民主化」「拡張知能(AI)」「組み込み型分析」という三つをキーワードに「第3世代のBI」を推進しています。Qlik Insight BotはAIの技術をバックボーンにモバイルデバイスやチャットツール上での手軽な分析を可能とし、いつでもどこにいてもデータから示唆を得ることができる、まさに第3世代BIに無くてはならない機能です。