はじめに

Insight Advisorは、Qlikのコグニティブ・エンジンが取り込んだデータを自動的に分析して、適切なチャートの種類・軸・メジャーと集計方法などを提案してくれる機能です。従来の分析ツールでは分析要件に応じてチャートの種類や軸などを自分で選択する必要がありますが、Qlik SenseのInsight Advisorがあればこの手順が不要となり、結果的にダッシュボード開発にかかる時間と手間を大幅に削減することが可能です。

 

本セクションでは、Qlik Sense Desktopとサンプルデータを使ってInsight Advisorによる新規アプリ作成から最初のダッシュボード開発まで数分で行える手順をハンズオン形式で解説します。

 

事前の準備

Qlik Senseのダウンロードと導入

このエントリでは、「Qlik Sense Desktopのダウンロードと導入の手順」の手順に従ってQlik Sense Desktopのインストールおよびログインが完了していることを前提に作業を進めます。もし作業をまだ実施されていなければ、以下のリンク先の手順に従って作業を実施して下さい。

>>「Qlik Sense Desktopのダウンロードと導入の手順」

 

サンプルデータのダウンロード

また、以下のリンクからサンプルデータをダウンロードし、ダウンロードしたZIPファイルを任意の場所に解凍してください。

>> 「アパレル販売データ」

 

新規アプリ作成

Qlik Sense Desktopハブの右上「アプリの新規作成」をクリックします。

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アプリの名前に「コグニティブ」と入力し「作成」をクリックします。(任意の名前でかまいません)

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アプリが追加されたことを確認し、「アプリを開く」をクリックすると作成されたアプリが開かれます。

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データ追加

次に分析対象となるデータを取り込みます。事前にダウンロードしたファイルをエクスプローラー上で参照し、「Sales_Data.xlsx」をQlik Sense Desktopの画面上にドラッグ&ドロップします。

「Sales_data.xlsx」をアプリ画面にドラッグ&ドロップします。

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データ追加の画面が立ち上がったことを確認したら、右下の「データの追加」ボタンを押下します。これでデータの取り込みは完了です。

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「データが正常にロードされました」と表示されたらポップアップの「閉じる」をクリックします。こちらでデータ追加は完了です。

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チャートを自動で生成

それでは早速チャートの自動生成機能「Insight Advisor」を使って、ダッシュボードを開発していきましょう。まず、画面中央の「洞察を生成」をクリックします。(以下の画面が表示されていない方は、画面右上の「洞察」をクリックすることで同画面に遷移します)

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Qlik Senseのコグニティブエンジンが取り込んだデータを自動的に分析し、ユーザーがこのデータの分析に必要とする可能性の高い最適なチャートの候補を自動提案します。(※お使いのQlik Sense画面では以下の画像と異なる提案内容が表示されている可能性があります。これは、コグニティブエンジンによって提案されるチャートは、環境やバージョンなどに応じて変化するためです。)

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自分の分析作業に必要なチャートを探し、各チャート右下「シートに追加」をクリックしましょう。ここでは例としてマップチャート、ツリーマップ、コンボチャートを選択します。(以下はマップチャートのシートへの追加例)

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画面右上の「洞察」ボタンをクリックします。

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先ほど追加したチャートが配置されたシートが現れます。

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ここで、マップからドイツをクリックして選択してみましょう。選択が適用されてドイツの国に絞り込んだ分析を行うことができます。

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このように、データの取り込み~チャート作成までの作業を数ステップの簡単な完了させることができ、短時間でデータ分析を始めることができます。尚、追加したチャートは通常のチャート編集と同様、手動で編集いただけます。(右上の「編集」ボタンから編集画面に遷移)

 

自然言語を使った、分析者が望むチャートを生成

また人間(分析者)の思い・分析要望をヒントとしてコグニティブエンジンに与えることで、Insight Advisorはさらに適切なチャートを提案します。ここでは、自分が「顧客別の売上を把握したい!」という要望がある前提でダッシュボードを開発してみたいと思います。

 

先ほどのダッシュボード画面右上の「洞察」ボタンをクリックします。

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画面左の項目一覧から「Customer」(顧客)をクリックします。

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画面左の項目一覧から「Sales」(売上)をクリックします。(Sales項目はリスト下部に位置していますため画面スクロールして見つけてください。)

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選択した「Customer」と「Sales」が上部の検索ボックスに追加されます。(今回は左側の項目一覧から選択しましたが、この検索ボックスに自然言語を入力することも可能です)推奨として顧客別の売上合計がバーチャートで表示されましたので、先ほどと同様に「シートに追加」をクリックします。

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画面右上の「洞察」ボタンをクリックします。

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選択したチャートがシートに追加されました。これでさらに顧客軸で売上の分析を行なうことができます。

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まとめ

本ハンズオンでは、Insight Advisorを使用したスピーディなダッシュボード開発をご紹介しました。チャート作成の手間を削減し、より付加価値の高い本来の分析業務に集中いただけるようになるかと思います。また、どのような軸・メジャー・チャートを選んでよいか悩む分析初心者の方でも適切な項目とチャートで分析が開始できるため、社内における分析のセルフサービス性も向上させることができます。