クラウド版Qlik Sense 2021年3月の新機能
Qlik社は、Qlik Sense Enterprise SaaSとQlik Sense Businessをクラウド版(SaaS版)のQlik Senseとして提供しています。メジャーバージョンはQlik Sense on Windowsや他製品とともに四半期毎にリリースしていますが、クラウド版は随時機能が強化されています。今回は3月に追加・更新された新機能をご紹介します。
尚、新機能がリリースされる都度、What’s new in SaaS editions of Qlik Sense に掲載されます。こちらのページは英語版でのみ表示されます。
目次
チャートのグリッド表示
シートの編集時に、アクティブなチャートの位置と縦横のグリッド数が表示されるようになりました。シートの編集時に有効な機能です。
バイナリーロードの改善
従来のサードパーティ製ストレージからのバイナリロード機能に加えて、個人スペースや共有スペースのアプリをバイナリロードのデータソースとして使用することができるようになりました。
Databricksコネクタの追加
Apache Spark 3.0エンジンのサポートも含まれています。DatabricksのSQL Analyticsサービスを利用してデータを取込みます。
複数ステップのアラート条件 (QSE SaaSのみ)
視覚的にステップを追加したり、グループ化したりすることで、複数のステップにまたがる条件でデータアラートを作成することができるようになりました。
コンボチャートの改善
垂直表示、メジャーやディメンションに基づく参照線、ラインやバーのスタイルなどの機能が強化されました。
Webhooks
Qlik Senseのテナントの特定のイベントの発生から、自動的に情報を別のアプリケーションに渡し、そのアプリケーションのタスクを実施させることができるようになりました。テナント管理者の機能です。webhookは、JSON形式のシステムイベント情報をあるアプリケーションから別のアプリケーションに渡すHTTPコールバックです。
アプリサイズ情報
アプリのファイルサイズとメモリ上のサイズが、アプリ詳細やQMCから見ることができるようになりました。
カタログ機能
データカタログの初版が組み込まれました。
- スペースに存在するファイルをカタログ形式で参照
- データにわかりやすい名前、説明、タグを付加
- データのプロファイル(項目名や属性、ユニーク値、合計、最小、最大、平均など)やサンプルデータの参照
- データから即座にアプリを作成
今後もご期待ください。