はじめに

以前のエントリの「10分で試すQLIK SENSEでデータ分析」で棒グラフを作成しましたが、そこで作成した棒グラフを例にとってチャートのプロパティ設定を見ていきたいと思います。

image

チャート部品によってプロパティの設定項目は異なりますが、軸やメジャーのデータ設定、ソート設定、演算実行条件や基準線などの拡張機能、色などのスタイルの設定については多くのチャートで共通する設定項目になりますので、これらを理解すれば他のチャートの設定でも役立ちます。

事前の準備

このエントリでは、「10分で試すQLIK SENSEでデータ分析」の手順に従ってQlik Sense Desktopのインストールとアプリの作成(「売上分析」アプリ)が完了していることを前提で作業を進めます。もし作業をまだ実施されていなければ、以下のリンク先の手順に従って作業を実施して下さい。

>>「10分で試すQLIK SENSEでデータ分析」

棒グラフのプロパティ設定

チャートプロパティのより詳細な設定方法を理解するために、「10分で試すQLIK SENSEでデータ分析」で作成した棒グラフのプロパティの詳細を見ていきたいと思います。アプリを開いて編集モードに入り、作成済みの棒グラフを選択します。

image

表示数の制限追加

右側プロパティの「データ」タブを開き、軸の「商品名」を選択して設定内容を確認します。「NULL値を表示」がONになっている場合には、数値がNULLの場合でもチャートに軸の値が表示されます。ここではONにしたままにします。

1

「制限」から「固定数」を選択して「上」を指定し、「5」を数式の欄に入力します。既定では「その他」が表示されますが、「その他の表示」をOFFにすると、以下の形でトップ5の商品のみが表示されます。他に「厳密値」(表示・非表示のメジャーの閾値を直接指定)や、「相対値」(上位・下位の何%を表示するかを指定)の制限方法があります。

2

ラベルと書式の変更

メジャーの「Sum([販売価格])」を選択します。「ラベル」に「売上」を入力して、「数値書式」に「通貨」を指定し、変更がチャートに反映されたことを確認します。数値書式はその他に「数値」、「日付」などが選択可能です。

3

ソートの設定

「ソート」のタブを開き、「商品名」のソート自動スイッチをOFFにします。

image

「アルファベット順でソート」で「昇順」を選択します。他には「数式でソート」(指定した数式によってソート順を判別)、「数値でソート」(数値の大小でソート順を判別)を選択することができます。

image

どの項目のソート設定を優先してソートを行うはプロパティの「ソート」タブに並ぶ順番で決定されます。「商品名」ドラッグしてソート順のトップに移動します。棒グラフが商品のアルファベット順にソートされたことを確認します。

image

ソート順を元の状態に戻します。

image

演算実行条件の追加

「拡張機能」>「データの処理」を開き、以下の数式を「演算実行条件」の欄に入力します。「演算実行条件」では演算が実行される条件を設定することができます。ここでは「商品カテゴリ」から1つ選択を行わないと「演算実行条件が満たされていません」というメッセージが表示されるように設定します。

GetSelectedCount([商品カテゴリ]) = 1

image

上部メニューの「完了」ボタンをクリックして編集を完了し、「商品カテゴリ」から選択を行うとチャートが表示されることを確認します。

image

基準線の追加

上部メニューの「編集」ボタンをクリックして再度編集モードをONにします。棒グラフのプロパティを開き、「拡張機能」>「基準線」から「基準線を追加」をクリックします。

image

「ラベル」に「平均線」と入力して色を赤に設定し、以下の数式を「基準線の数式」に入力すると基準線が表示されます。


=Sum([販売価格])/Count([商品カテゴリ])

image

タイトル・サブタイトルの設定

「スタイル」>「基本設定」を開き、「タイトル」の欄に「TOP5の商品」、「サブタイトル」の欄にに「選択した商品カテゴリのTOP5を表示」と入力し、タイトル・サブタイトルを変更します。

image

プレゼンテーションの設定

「スタイル」>「プレゼンテーション」を開き、「水平」に設定します。また、「グリッド線の間隔」の自動をOFFにして「狭い」を選択し、「値ラベル」をONにします。棒グラフが横に並び、棒の横に値が付加されます。

image

チャート色の設定

「スタイル」>「色と凡例」を開き、「色」の自動をOFFにし、「軸ごと」を選択します。棒が軸ごとに色分けされたことを確認します。尚、「固定色」をONにすると、同じ軸が複数のチャートに跨って利用されている場合、同じ項目に対して同じ色が適用されます。今回はOFFにしたままとします。

image

次に「メジャーごと」を選択し、配色は「連続グラデーション」を選択したままにします。以下の様にメジャーの値の大小により、棒の濃淡が色分けされることを確認します。

image

ラベルとタイトルの設定

「スタイル」>「Y軸:商品名」を開き、「ラベルとタイトル」を「ラベルのみ」に変更し、ラベルのみが表示されていることを確認します。

image

「X軸:売上」で「ラベルとタイトル」を「ラベルのみ」に、「目盛」を「狭い」にそれぞれ変更します。

7

代替の軸とメジャーの追加

代替の軸やメジャーを追加することで、編集メニューで編集を行わずにユーザーは探索メニューで軸やメジャーの切り替えを行うことができるようになります。

「データ」タブを開き、軸の「商品名」から「代替物を追加」をクリックし、「都道府県」を選択します。

4

メジャーの「売上」から「代替物を追加」をクリックし、「数量」>「Sum([数量])」を選択します。

5

追加したメジャーのラベルを「数量」に変更します。

5

完成したチャートの確認

上部メニューの「完了」ボタンをクリックして編集を完了し、以上の作業で以下の棒グラフが完成したことを確認します。

image

作成した棒グラフ場にマウスのカーソルを合わせ、右上に表示される「[探索]メニュー」のアイコンをクリックします。

6

右側のメニューで代替として追加した軸やメジャーに切り替えが行えることを確認します。

8

まとめ

ここでは棒グラフのプロパティ設定を通じて、チャートの軸やメジャーのデータ設定、ソート設定、演算実行条件や基準線などの拡張機能、色などのスタイル、代替の軸・メジャーの設定などの方法をご紹介しました。