はじめに

「ABC分析」は売上高によって商品をランク分けし、販促や在庫管理などにおいて重点を置くべき商品とそうでない商品を判別して戦略を立てていくためなどに使われます。ここでは、以下の様なABC分析を行うためのチャートをQlik Senseで作成する手順をご説明します。

image

売上が高いもの順に商品を棒グラフで並べ、売上の累積構成比を線で表示します。その上で、以下のランキングに従って色分けを行います。

  • ランクA (青) : 上位0%~70%
  • ランクB (黄色) : 上位70%~90%
  • ランクC (赤) : 上位90%~100%

事前の準備

以下のリンクからサンプルデータをダウンロードし、ダウンロードしたZIPファイルを任意の場所に解凍してください。

>>サンプルデータ(ABC分析用データ)のダウンロード

まず、Qlik Sense Desktopを開いて「ABC分析」という名前の新規アプリを作成します。そして、ダウンロードしたZIPファイルに含まれる「ABC分析用データ.xlsx」を取り込んでください。もし、これらの手順が分からない場合には以下のエントリを参照してください。

10分で試すQlik Senseでデータ分析

ABC分析の実施

左側のチャート一覧から「コンボチャート」をシート上にドラッグ&ドロップします。

image

「軸を追加」をクリックし、「商品名」を選択します。

image

「メジャーを追加」をクリックし、「売上」を選択後、「Sum([売上])」を選択します。

image

右側の「プロパティ」を開いて「データ」タブを選択し、メジャーの「Sum([売上])」の「ラベル」を「売上高」に変更し、「数値書式」を「通貨」に設定します。

image

「プロパティ」の「データ」タブの「データの追加」をクリックし、「メジャー」を選択します。

image

「数式エディタを開く」をクリックします。

image

以下の数式を入力し、「適用」をクリックします。「RangeSum(Above(Sum(売上), 0, RowNo()))」により、売上の累積を算出することが出来ます。それを「Sum(Total 売上)」(全売上の合計)で割ることで全売上に対する累積構成比を算出しています。

RangeSum(Above(Sum(売上), 0, RowNo()))/Sum(Total 売上)

image

右側の「プロパティ」を開いて「データ」タブを選択し、メジャーの「RangeSum(Above・・・」の「ラベル」を「累積構成比」に変更します。また、「数値書式」を「数値」に設定して書式から「12.3%」を選択します。

image

「累積構成比」メジャーを「線」に変更し、「福軸」を選択します。

image

「プロパティ」の「ソート」タブを選択し、「商品名」のソートのスイッチをクリックして自動をOFFにします。

image

「数式でソート」のみのチェックボックスをONにし、数式に「Sum([売上])」を入力してソートオーダーを「降順」にします。

image

以下の様なチャートが作成されたことを確認します。

image

右側の「プロパティ」を開いて「スタイル」タブを選択し、「色と凡例」の色のスイッチをクリックして自動をOFFにします。

image

「数式を使用」を選択し、数式の「数式エディタを開く」をクリックします。

image

以下の数式を入力し、「適用」をクリックします。ここではIF文で条件分岐を設定し、ABCランク分けの0.70(70%)、0.90(90%)の閾値に従ってRGBの色指定をチャートに適用することを行っています。


If([累積構成比] < 0.70, RGB(140,170,200),
		If([累積構成比]  < 0.90, RGB(255,200,0), RGB(255, 0, 0))
)

image

以下の様にチャートの色分けが反映されたことを確認し、タイトルに「ABC分析」と入力します。

image

ABC分析チャートの左側にスペースを作り、左側のパネル表示を「項目」に切り替えて「店舗名」の項目をシートの空白スペースに配置します。これにより店舗を絞ってABC分析を行うことができます。

image

以下の様なABC分析のチャートが完成しました。

image

まとめ

以上、このエントリではQlik Senseを使ってABC分析を行うチャートの作成手順をご紹介しました。