目次

はじめに

Qlik Branchのサイトでは各国の開発者により作成されたエクステンションが公開されており、それらをダウンロードしてQlik Senseに取り込むことで様々なチャートなどを追加して利用することができるようになります。

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約1年前に「Qlik Senseを200%活用!チャート・エクステンションの利用」のエントリでエクステンションを紹介させて頂きましたが、Qlik Branchの開設直後だった当時と比較して遥かにに多くのエクステンションが公開されるようになりました。

このエントリはその第二弾として情報をアップデートして、改めて有用なエクステンションをご紹介したいと思います。

エクステンションの利用方法

既に前回もご説明させて頂きましたが、再度エクステンションの利用方法をご説明します。

利用するエクステンションのQlik Branchのプロジェクトページ上で「Download project」ボタンをクリックします。(この方法でダウンロードできない場合には、Project WebsiteのGithubのページを開いてZipファイルをダウンロードします。)

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ダウンロードしたZipファイルを解凍して、中に含まれるフォルダを以下のディレクトリに配置します。

C:\Users\%username%\Documents\Qlik\Sense\Extensions

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Qlik Senseアプリを再起動すると、チャートタブに新たなチャートが追加されます。

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アクション関連

ナビゲーション/アクション: Sheet Navigation + Actions

>>Sheet Navigation + Actions for Qlik Sense

ボタンを追加して以下の様なナビゲーションやアクションを設定することができる非常に強力なエクステンションです。

  • ナビゲーション: 次・前・特定のシートへ移動、ストーリーへ移動、ウェブサイトを開く
  • アクション: 全選択を解除・アンロック、特定フィールドの選択・選択解除、変数の値設定、ブックマークの適用

また、ボタンのスタイル変更やアイコンの追加などを行うことができます。

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アクションを活用すると色々な制御を実装することができ、例えば以下のサイトにはこのエクステンションを使ったドキュメントチェーン(Document Chain)の実装サンプルが説明されています。

https://community.qlik.com/welcome

ナビゲーションタブ: My Tabs Sheet Selector

各ページのトップにエクステンションを配置すると、以下の様な形で全シートのタブが表示され、このタブをクリックすることでシートの切り替えを行うことができます。

>>My Tabs Sheet Selector

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変数の値変更: qsVariable

>>qsVariable

ボタン、プルダウン、インプットボックス、スライダーで変数に格納する値を変更することができます。チャートに変数を埋め込み、このqsVariableで変数を変更できるようにするとダイナミックな制御を行うことが可能となります。

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インプットボックスを利用する場合は入力した値がそのまま変数に反映されますが、その他の場合には以下の形で「スタイル」>「Variable」上で選択肢の値とラベルを追加する必要があります。

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スライダー: SenseUI-Slider

>>SenseUI-Slider

範囲を絞り込むスライダーで、以下の様に例えば年齢を軸として表示しているチャートの表示範囲をスライダーで絞るといった制御が可能となります。

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選択フィルタ

リストボックス: Qlik Sense List Box Extension V2

>>Qlik Sense List Box Extension V2

QlikViewのような形で横並びのリストボックスやチェックボックス等の形式でリストボックスを追加することができます。また、選択を1つだけに制限する設定も可能です。

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ただ、利用上の注意として2015年12月現在ではエクステンションを利用して利用するデータを選択すると以下のエラーが出力されます。

「計算ページが大きすぎます。セルの数を減らして、再実行してください。」

その場合、エクステンションのフォルダに含まれる「bi-era.com_listbox.js」ファイルの以下の個所のqWidthの値を2から1に変更することでエラーを回避することができます。

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ドロップダウン: SenseUI-DropDown

>> SenseUI-DropDown

以下の様なBootstrapの見た目のドロップダウンを追加することができます。(ただし、2015年12月時点ではシングルセレクションのみに対応しており、複数項目の選択は不可です。)

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画像ボタンでの選択: Image Button

>>Image Button for Qlik Sense

画像ボタン表示の選択フィルタを追加することができます。コンテントライブラリのフォルダに画像を配置して、ロードスクリプトにそれらの画像名を含める必要がありますので、利用に当たってはプロジェクトページ上の説明やエクステンションに含まれれるサンプルアプリを参考にして下さい。

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選択フィルター: KF-Cards

>>KF-Cards Qlik Sense Extension

以下の様にアイコンの付いた選択フィルターを追加することができます。プロジェクトページ上の説明に有る形で、画像のURLパスなどの4項目をエクステンションの軸に指定する必要があります。

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並列ステート: Alternate states aware listbox

Qlik Senseで比較分析などを行うための並列ステートを追加することができるエクステンションも公開されています。利用方法の詳細についてはQlikspaceの以下の過去の記事で紹介していますので、そちらをご参照ください。

>>Qlik Senseでの並列ステートの利用

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ビジュアライゼーション

D3ビジュアライゼーション・ライブラリ: D3 Visualization Library

>>D3 Visualization Library

Qlik Branch開設直後から公開されているD3のビジュアライゼーション・ライブラリです。以下のような30種類のD3チャートを切り替えて活用することが出来ます。

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以下のサイトには上記チャートのデモが公開されています。

>>D3 Visualization Libraryデモサイト

SVG描画: Qlik Sense SVG Reader

>>Qlik Sense SVG Reader

SVGを使って画像の描画を行い、フロアマップや地図などを表示させることができます。

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箱ひげ図: Advanced Box Plot

>>Advanced Box Plot

箱ひげ図を表示することができるエクステンションです。第1軸がX軸、第2軸にサンプルの対象となる項目、3つ目のメジャーに統計量の計算対象となる数値項目を指定します。

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タイムライン – Timeline Chart

>>Qlik Sense Timeline Chart

第1軸に左側に表示される行ラベル、第2軸にバーラベル、第3軸・第4軸にそれぞれ開始日、終了日(YYYY-MM-DDのフォーマットとする必要があるため注意が必要)を設定すると以下の様な形でGoogle Chart APIを利用したタイムラインチャートを表示することができます。

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また、vis.jsを利用したより表現力が豊かな以下の様なタイムラインチャートのエクステンションも公開されています。

>>Qlik Sense interactve Timeline

こちらは第5軸に表示するアイテムのタイプを指定する必要がありますので、エクステンション含まれるサンプルアプリを参照しながら利用して下さい。

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ヒートマップ: Qlik Sense 2 Dimensional Heatmap

>>Qlik Sense 2 Dimensional Heatmap

x軸、y軸の2軸でメジャー値の大小を色の濃淡で表示するヒートマップを表示するエクステンションです。

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グリッドチャート: Grid Chart Extension

>>Grid Chart Extension

x軸、y軸の2軸でメジャー値の大小をバブルのサイズで表現するチャートのエクステンションです。

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ウォーターフォール: Waterfall Chart

Waterfall Chart

以下の様なウォーターフォールチャートを表示できるエクステンションです。

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クロスセリング:  CrossSelling

>>CrossSelling

以下の様なベン図を使ったクロスセリングの状況を分析するためのエクステンションです。第1軸に顧客、第2軸に商品といった軸を設定し、3つの商品に絞り込みを行うと、対象の3つの商品のどの組み合わせを何名の顧客が購入しているかといった情報を以下の様に表示してくれます。

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パイ・ゲージチャート: Redmond Pie-Gauge

1つの軸を設定し、目標(Target)と実績(Actual)の2つのメジャーを追加すると、以下の様に軸に設定した項目ごとに達成率を円グラフで表示することができます。

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>>Qlik Sense Redmond Pie-Gauge

コードダイアグラム: Dependency Wheel / Chord Diagram

>>Qlik Sense Dependency Wheel

出発地、到着地といったデータ間の関係性を示すために利用されるコードダイアグラムのエクステンションです。エクステンションにはサンプルアプリが含まれていますので、元データの形式はそちらを参考にして下さい。

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少し表現方法が異なるコードダイアグラムが以下でも公開されています。

>>Chord Diagram

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サンキーダイアグラム(パス分析): Sankey Chart using D3

>>Sankey Chart using D3

工程間の流れを表現するサンキーダイアグラムを表示することができます。以下の例では、顧客によるサービスの解約に至るまでどのようなコミュニケーションのパスを辿ってきたかの分析を行っています。

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サンキーダイアグラムには以下の例の様にカンマで区切ったパスを軸に設定し、各パスを辿ってきた人数をメジャーとして設定する必要があります。

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ドリルダウン棒グラフ: Hover Drill Bar Chart with D3

>>Hover Drill Bar Chart with D3

軸を2階層で設定し、以下の様に第1軸を展開して第2軸にドリルダウンできる棒グラフを表示することができます。

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六角形ビン分割: Hexagonal Binning

>>Hexagonal Binning

散布図を六角形のグリッドで区切って表現し、色の濃淡や六角形のサイズで含まれる要素数の大小を表すチャートを作成することができます。

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組織チャート: qliksense-orgchart-extension

>>qliksense-orgchart-extension

従業員、マネージャといった形の階層関係のデータを保持している場合にノードとリンクでその関係性を表現するエクステンションです。エクステンションにサンプルデータが含まれていますので、そのデータを利用してチャートの作成を試してみることができます。

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ワードクラウド: Word Cloud

>>Word Cloud for Sense

ソーシャルメディアなどのキーワード出現頻度を視覚的に分かりやすく表現する方法として、軸にワードを含む項目、メジャーにそれぞれのワードの出現頻度を設定して、以下の様なワードクラウドを作成することができます。

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ローソク足: OHLC and Candlestick Extension

>>OHLC and Candlestick Extension for Qlik Sense

GoogleやYahoo Finance APIなどから株価情報を取得し、以下の様な形でローソク足で表示するためのエクステンションです。

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データの全体把握:Data Overviewer

>>Data Overviewer

複数のディメンションをX軸、メジャーをY軸に配置して折れ線もしくは棒グラフをグリッド形式で表示させることができるエクステンションです。これによりデータを全体的に把握することが出来ます。

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ESRIマップ: ESRI Extension

>>Qlik Sense ESRI Extension

Qlik Sense上にESRIマップを表示するためのエクステンションです。

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Googleマップ: GoogleMaps

>>GoogleMaps

Qlik Sense上にGoogleマップを表示するためのエクステンションです。

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動画: Youtube Player

>>YouTube Player

Qlik SenseのアプリにYoutubeの動画を埋め込むためのエクステンションです。

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ウェブサイト/HTMLの埋め込み: Media Box

>>Media Box for Qlik Sense

アプリに以下の形でウェブサイトのページやHTML、動画や画像などを埋め込むことができるエクステンションです。(何故かQlik Branckからは削除されていたので、Githubプロジェクトサイトへのリンクを記載しておきました。)

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テーブル: xTableBox

>> xTableBox

プルダウンからデータモデル内のテーブルを選択し、テーブル内容を表示することができます。

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テーブル: Simple Table with Theming

シンプルなテーブル表示を行えるエクステンションです。表示方法についてあまり細かい制御は行えませんが、Qlik Sense標準のテーブルとは異なって横幅が小さいスペースに配置された場合にはスクロールバーでスクロール出来るなど、場合よっては便利なテーブルです。

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ピボットテーブル: JS Pivot Table

>>JS Pivot Table for QlikSense

ピボットテーブルを作成できるエクステンションです。演算の方法、ヒートマップの表示などがプルダウンの選択で行う機能などが提供されています。

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開発支援

スクリーンサイズとグリッドの変更: Qlik Sense Screen Resizer

>>Qlik Sense Screen Resizer

スクリーンの縦サイズと、シートのグリッドのサイズを変更することができます。

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シートのグリッド変更: Grid Resizer

>> Grid Resizer

Qlik Senseではシートのグリッドが縦12、横24となっていますが、それを細かいマス目に変更できます。チャート間の余白などを小さくしたい場合など、細かい位置調整を行うために利用できます。

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リロード: Reload Button

>>Qlik Sense Reload Button

シート上にボタンを配置してリロードを実行することができます。Qlik Senseでは標準で提供されていないパーシャルロード(Partial Load)にも対応しています。

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メジャービルダー: Measure Builder

>>Measure Builder

SET分析などの構文をウィザード形式で作成してテストを実行し、変数に格納することができる便利なエクステンションになります。細かいSET分析などを手で入力する手間を省くことができ、アプリ開発の効率性アップに繋がります。

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まとめ

以上、Qlik Branchで公開されている様々なエクステンションをご紹介させて頂きました。これらを利用することで、Qlik Senseの活用の幅をより広げることができると思います。