はじめに

Qlik Senseでは、新たに「Qlik Deployment Console(QDC)」というツールが登場しました。このQDCを利用することで、クラウド環境へワンクリックでQlik Senseインスタンスの追加・削除を行うことが出来るなど、クラウドでのQlik Sense Enterpriseのデプロイ・管理作業を省力化することが可能となります。このエントリでは、このQDCについてご紹介します。

Qlik Deployment Console (QDC)とは?

Qlik Deployment Console(QDC)は、クラウド上に配置された複数のQlik Senseサイトやインスタンスを、作成したり統合的に管理を行うことが出来るコンソールになります。

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例えば上記の図の様に、地理的に分散した複数のサイトのQlik Sense ServerをQMCからデプロイすることが可能です。また、インスタンスのテンプレートを作成することで、スケールアウトなどを行うためのインスタンスの追加・削除をワンクリックで行うことが出来ます。

サポートプラットフォーム

QDCは、以下の環境に対するデプロイに対応しています。

  • Amazon (AWS)
  • Vmware (vSphere)
  • 物理サーバー

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QDCを使いことにより、例えばAWS上でのEC2インスタンスの立ち上げ、Qlik Sense Enterpriseのインストール作業、ライセンスの適用などの作業を行う必要がなく、QDC上で定義を作成してその定義を元にQlik Sense Serverが稼働するインスタンスを追加していくことができます。また、この管理下にオンプレミスの物理サーバーを追加することも可能となっています。

尚、Qlik Sense Enterpriseとは独立したツールとして別途インストールが必要となります。QDCは以下の環境での稼働がサポートされています。

  • Microsoft Windows 7 (64-bit version only)
  • Microsoft Windows 8.1 (64-bit version only)
  • Microsoft Windows 10
  • Microsoft Windows Server 2008 R2
  • Microsoft Windows Server 2012
  • Microsoft Windows Server 2012 R2

QDCでのインスタンスのデプロイ

QDCの管理画面は以下の様になります。

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クラウド上にサイトを立ち上げる前に、この管理画面上で以下の作業を実施します。

  • インストールイメージとして利用されるQlik Sense セットアップ ファイルを登録
  • 資格情報の登録(AWSのキー情報など)
  • ライセンスの登録
  • Qlik Senseサービスアカウントの登録

上記情報の登録を完了し、サイトの作成を実行すると、情報に基づいてクラウド上のインスタンス立ち上げ、Qlik Sense Serverのインストールなどが実施され、Qlik Senseインスタンスのセットアップ処理が自動的に実施されます。

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セットアップが完了すると以上のイメージの様にサイトが追加され、ここからQlik Sense管理コンソール(QMC)やリモートデスクトップ(RDP)を開いて管理作業を行うことができます。また、インスタンスのテンプレートを作成してインスタンスをサイトに追加することで複数ノード構成を構築したり、インスタンス追加によるスケールアウトの作業を実施することが可能となります。

QDCを使ったアプリケーションの移行

また、インスタンスの管理だけではなく、QDCを使ってサイト間のアプリケーション移行を実施することが可能です。

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上記イメージの様に、QDC上でアプリケーションのコピーを行うタスクを作成・実行することで、開発・テスト・本番機間や、別の地域に配置されたサーバーなど、別のサイトへアプリケーションを移行することが可能です。

まとめ

このエントリではクラウドでのデプロイ作業を省力化するQlik Sense Enterprise側のツール「Qlik Deployment Console(QDC)」をご紹介いたしました。これらの機能にみられるように、Qlik Senseではクラウドへの対応が一つの大きなテーマとなっており、この分野における対応が今後も強化されていくことが期待されます。